指輪がもたらした2つの涙

            (草むしりしすぎたかな?  2021年盛夏)

草むしりをしていた際、老化でしょうか?左薬指の第2関節に痛みが?その後腫れるけど痛みはそんなにもなく様子をみていました。湿布薬を貼り、腫れが引くのをまってましたが

、指輪が食い込んだようになり、すこしづつ危機感を感じてました。いつのタイミングで指輪を取ろう?けどとれるかな?と。1週間後少し腫れが引いた気がしたので、1時間かけ指輪に石けんを塗り外す事にチャレンジ。しかし指先の色は茶褐色になり、腫れはだんだんひどくなり、痛みも増し・・・。“大変だ。このままではいけない。”そうだ消防署で指輪を切ってもらえると聞いていたから電話しようと、とっさに119番へ電話しました。

 「火事ですか?救急ですか?」と聞かれ「あのー指輪ですが・・」と話すと、私の住所から駅西消防署へ行くように案内されました。消防署の前に着くと5人ぐらいの職員が待っていて、丁寧に説明され、指輪を切断することにしました。2本の指輪です。1本は夫がしていたもの。切りたくなかったのですが、しかたありません。「切りたくなかったのですね。糸を使って外す方法もあるけど、この状態では無理ですよね。またくっつけることもできますよ」との優しい説明で一つ目の涙。切断時、夫との思い出と夫の私への優しさも切れてしまうのではと思いになり2つ目の涙。

 指輪を切断したくなく、腫れた指を見ながら受診せず様子をみていたのですが、その指の関節は曲がりにくく今も腫れと鈍痛があります。受診しないといけないことは承知していますが、なかなかその気にならず、左利きの私にはやや不自由です。

 しかし、何故草むしり時にこんなことになったのかな?草むしりしすぎかな?と自問自答してますが、草むしりの効能をお伝えしたいと思います。草むしりや庭いじり畑仕事は、「無」の時間にさせてくれます。哀しみや辛さの時を「無」にして、癒やしてくれます。

介護で辛かったり嫌なことがあったら、ちょっと庭いじりをしてみてください。

会報でも、会員のお花を紹介していますが、介護の合間に良く育てられているなと思いますが、きっと心の癒やしになっているだと思います。

 2本の指輪は、息子がもの作りをしていることから直してもらう予定です。今後は指輪のネックレスにしたいと思っています。

 消防士のみなさん、やさしく対応いただきありがとうございます。皆さんのやさしさと丁寧さで私たちは安心で安全な生活ができていることを実感しました。こんな機会をつくってくれた指輪にも感謝。人に支え合ってもらい生きていくのですね。