家族の会のご紹介
はじめに
認知症とは、一度獲得した知的機能(記憶・認識・判断・学習など)の低下により、自己や周囲の状況・判断が不明確になり、自立した生活が困難になっている人の状態(三宅貴夫医師)と定義されています。つまり、知的機能が低下したことによって起きてくる日常生活や仕事上の障害です。そのため、本人や家族は認知症の軽度の時は、もの忘れがひどくなったとか、新しいことを覚えたり、思い出したりする力が落ち、何度も聞き返したりし、何か変だと気づいたり混乱されたりします。このような時期を経ながら、家族は認知症の方への介護が始まります。
家族は、大事な家族が引き起こす行動に戸惑いながらどうして良いかもわからないまま介護をします。介護をする中で「他の介護者はどうしているの?どうやってきたの?」と思った時、私たちの「認知症の人と家族の会」に電話してみてください。
石川県支部は会員が100人に満たない小さな会ですが、自宅介護中の方、遠距離で通いながら介護している方、施設に入所となった方、妻を介護している夫、看取った方、介護や看護の専門職等いろんな方が会員です。先輩の介護体験から学ぶこともあります。何よりも同じ介護者として心が癒やされます。ぜひ交流の場として覗いてみてください。お待ちしています。
認知症の人と家族の会 理念

*認知症になったとしても、介護する側になったとしても、人としての尊厳が守られ日々の暮らしが安穏に続けられなければならない。
*認知症の人と家族の会は、ともに励ましあい助けあって、人として実りのある人生を送るとともに、認知症になっても安心して暮らせる社会の実現を希求する。
3つの柱を大切に支部は活動しています
家族の会は全国に約1万1000人の仲間がいます。
それぞれの会員は各都道府県の支部で日ごろ活動し、交流を深めています。
支部は次の3つの柱を大切に活動を進めています。
①つどいを開いて交流する

当事者や家族、専門職などが集まって悩みや近況などを交流します。
若年で認知症を発症した方、介護者などそれぞれで集まるつどいもあります。
石川県支部では月1回の交流会を定期的に開催しています。
②会報で学び、知る

認知症に関する情報や会員の近況、イベント情報をまとめた会報を本部・支部からそれぞれ発行しています。
これらを読んで認知症に関する情勢を学び、全国の状況を知ることができます。
石川県では全国版の「ぽ~れぽ~れ」(毎月発行)と石川県版の「ふぇるまあた」(偶数月発行)をお届けします。
③電話相談の受付
認知症に関して困りごとや悩みごとを相談できる電話相談を行っています。
石川県の受付は以下の通りです。
TEL:070-5146-1025(火水木曜13:00~17:00)